日銀の追加利上げ(0・25%)を受けて、
大手銀行が今日から
普通預金金利や定期預金金利を一斉に引き上げる。
貯蓄の多い高齢者世帯を中心に利子収入の増加が見込めるが、一方で
住宅ローン金利なども上昇。
多額のローンを抱える世帯には負担が増えることも予想される
三菱東京UFJ銀行などの大手銀行は、普通預金金利を現行の年0.1~0.2%
から0.2~0.25%へ引き上げる。
三菱東京UFJ銀の場合、0.1%から0.2%に変更されるため、同行に
100万円を預けている預金者の場合、利子収入が年1000円から2000円に
増える計算。
ただ先程も述べたように、預金金利が上がっても、住宅ローンが多い人は
負担が増える場合もあり喜んでばかりはいられない。
三菱東京UFJ銀は、金利を一定期間固定する固定型住宅ローン金利の
引き上げを決め、3月から適用する。
上げ幅は1~10年固定型で0・1%、15年~20年固定型で0・05%。
市場金利の上昇を受け、他の大手行も追随する見通し。
大和総研によると、日銀の政策金利が1%上昇すると、国内における
預金などの金融資産の利子収入が6兆円増える。
一方で、住宅ローンなど負債の利払いが4兆4000億円増えるため、
差し引き家計部門では1兆6000億円受取収入が増える計算だという。
結局のところ、利上げによる家計への恩恵は
住宅ローンや教育ローンの返済が
終わり、預貯金が多い高齢者層に偏るのかも・・・